メール依存とコミュニケーション能力の低下
子供たちがケータイでメールのやり取りをする時の内容は、実に他愛もないものです。
「今ヒマだ」という中身のないことを、いちいちメールの文章にして相手に送るのです。
本来、用件が簡潔なものであれば、電話をしたほうが相手に早く伝わることが多いのですが、あえてメールで会話をするというのが、子供のケータイ依存の典型的症状のようです。
全ての言葉をメール化してやり取りをする中で一番危惧されるのが、コミュニケーション能力の低下です。
特に人格形成期に、然るべき方法でコミュニケーションの訓練を行わないと、大人になってもコミュニケーションの問題は大きく残ります。
本来、コミュニケーションとは、相手と直接顔を合わせて会話をし、また態度で双方の気持ちを示し合うものです。
それはまさに、相手との直接的な関わりによって培われていく能力です。
しかし、ケータイメールでは、相手とのケータイ機能を通した間接的なコミュニケーションに留まります。
相手の顔が見えない中でのやり取りに留まると、直接なら言いづらいこともケータイで簡単に済ませてしまおうという安直な気持ちばかりが育ち、一方で、真の人とのつながりでは全く自己表現ができず、社会から孤立していきます。
大人の社会では、仕事の能力以上にコミュニケーション能力が重視されるので、自己表現の訓練をしないままになっている状況は変えていかなくてはならないでしょう。
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